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Jul 07, 2023

プロの天文台は鏡やレンズの結露にどのように対処しているのでしょうか?

アマチュアの望遠鏡と同様に、結露はプロの天文台でも潜在的に有害な問題です。光学面に溜まった水は望遠鏡の性能を妨げる可能性があり、水が蒸発すると取り除くのが難しい残留物が残る可能性があるためです。 これらの表面を頻繁に掃除するのは費用がかかり、非現実的です。

ほとんどのプロ仕様の装置は大きな鏡を使用しており、シュミット カセグレン望遠鏡にあるような補正板はありません。 ミラーの表面の面積 (およびミラーの質量) が大きいため、水の結露を避けるために必要な熱量によりミラーの温度が上昇し、入ってくる光が歪み、収集されたデータの品質が損なわれてしまいます。

アマチュアの天文学者も、プロの天文台の光学面に付着した塵の量に驚かれることがよくあります。 この塵は観測の妨げにはなりませんが、塵の粒子は水の核として作用し、周囲に水が凝結して混乱を引き起こす可能性があります。 したがって、大規模な天文台の多くは、結露が起きるかなり前に天文台を閉鎖するか、温度が外気と同じに保たれるように施設​​を空調することによって結露を回避しています。

望遠鏡の操作員は施設の管理者として機能し、高湿度、強風、雷、空気中の微粒子などの状況に基づいて天文台を開閉するかどうかを決定します。 場合によっては、この決定が訪問天文学者の願望に反することもあります (したがって、興味深い会話が続く可能性があります)。 しかし、機器は高価なので、慎重になるのが一般的な方針です。

天文学者はまた、山の頂上の高地で乾燥した場所に専門的な天文台を建設します。 これらの場所で 80% を超える湿度レベルは、通常、劣悪な観測条件 (特に雲) を伴い、収集されるデータの品質が低下するため、とにかく施設を閉鎖する必要があります。 山岳地帯では、湿度が高いと嵐が急速に発達する可能性があります。

アダム・ブロックアリゾナ大学マウントレモンスカイセンター(2017年2月号)

アダム・ブロック
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